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意外と知らない和食の歴史

和食の歴史はいつからあるのか

和食の代表的な食材にはやはり「米」が欠かせないでしょう。
米は縄文時代から主食とされていたという事ですから和食の始まりも、縄文時代から始まったと言っても過言ではありません。
しかし、稲作の元は大陸から伝えられたものになるので、まだ「和食文化」とは言えないかもしれません。
日本独自の食文化が始まったのは平安時代からと言われております。
平安時代に禅宗が流行したころに出汁等の調理方法が行われるようになります。
禅宗の僧が肉は食べられなかった為、大豆などを食べるようになり、それに合わせて出汁の取り方等に工夫が出てきて和食は発達したと言われております。

禅宗の僧が食べていた精進料理が進化していき、今の日本料理が出来上がったというわけです。

和食といえば寿司!寿司の歴史は…

和食の代表料理の一つといえば寿司は間違いなく入ると思います。
世界でも「sushi」と有名になっている現在ですが寿司の歴史を知っている方はどれくらいいるのでしょうか。

元々、今のように酢飯の上に魚を乗せるスタイルが出来上がったのは江戸時代ごろと言われております。

それまでは熟れ鮨が主流でした。熟れ鮨は米や穀物の中に魚などを入れ保存目的で使われていた料理手法です。

今の寿司の原型と言われているのが「江戸前寿司」です。
江戸に住んでいた人たちは短気な人が多く、さっと握って提供できる寿司が爆発的な流行となり「江戸前寿司」と言われるようになりました。

寿司屋に行くと今でも料理人が素早く握る姿を見ると「芸術」だと思いますが、江戸時代では「妖術と いう身で握る 握り寿司」という川柳がある通り瞬く間に寿司を握っていたそうです。

和食が世界無形遺産登録になるまで

和食は平成25年12月4日にユネスコに世界無形遺産として登録されました。
これは料理に対しての登録ではなく、「和食文化」に対して登録されたものです。
和食は次の4つの要素から成り立っていると言われています。

・栄養バランス
・食材
・料理
・もてなし

この、「もてなし」において日本の和食文化は進化を遂げたといっても過言ではないと思います。
日本ほど、四季がはっきりしている国はありません。
その四季を感じさせる料理を歴代の料理人の方々が「もてなし」の心で作ったからこそ、今の和食文化があると考えられています。
食の歴史は非常に長い歴史を持っていますが、「食」で無形遺産登録される事はなかなかない事です。
日本が今まで作り上げてきた「和食の文化」や「和食の歴史」はこれからも受け継がれていってほしいものです。